<よもやま話>
新興デベロッパーのなかでも雄といわれたターバンコーポレーションの民事再生法適用申請は、それと同日だった。この倒産劇により、不動産不況はいよいよ普通の人々にも認識されることとなった。これに伴って、地元では、当社に関する風評が際立って増えることとなった。ターバンコーポレーションの倒産と、当社の第1四半期決算の発表が同日であったことも当社への懸念に火をつけることとなった。
経済にうとい家内も、以前より、開発業ということで会社が動かす資金の大きさに漠然とした不安を感じていたようだが、この頃には娘のピアノの先生や、行きつけの美容院の美容師とのよもやま話でも、ご主人お仕事は大丈夫ですか、といわれるようになったこともあって、もはや何があってもおかしくはないと考えていたようである。
翌9月のマイカー(旧いメルセデス)の車検時に、ステアリングギアボックスのオーバーホールと寿命を迎えたオルタネータの交換をしたことで、後日、私は家内よりこってり絞られることになった。こうなると分かっていてなぜ車検に370千円もかけるのかと。
〔登場者名はすべて仮称〕
(つづく)
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