チャイナビジネスのコンサルタントを手掛けるワールドリンケージ(有)。設立6年目ながら、日中双方の企業からさまざまな相談が入ってくるようになった。ところが、代表の瓜生奈都子氏はもともと企業経営にかかわるつもりはなかったという。
<中国語を愛するも価値観の違いに戸惑う>
瓜生氏の出身地・長崎は、歴史的背景もあって海外文化を柔軟に取り入れてきた。中国から伝わった文化・風習も数多い。ねじれた形状で「よりより」と呼ばれる菓子「麻花(マファール)」は、今でも人気のおやつだ。お盆の鐘楼流しに爆竹を鳴らす風習もしかり。そうした「中国が透けて見える」環境で育った瓜生氏自身も、漢文に魅せられ中国語教師になることを夢見た。
福岡の大学に進学後、北京への短期留学を経験する。ところが、それなりに自信があったはずの中国文化で、どうしても理解できない部分が生じてしまう。その奥深さゆえ、とても時間が足りないことを痛感し、1カ月の留学期間を終える。卒業後、長崎県内の高校に国語教師として赴任、1年間指導した後、「中国語を教えるために」再度中国に渡る。
大連の大学に留学し、大学院試験にも合格して3年間にわたって力量を蓄えた。この時期、縁あって中国企業のサポートをすることになった。業種は印刷、ITなどさまざま。中国側として日本企業と折衝するうちに不思議な感覚にとらわれる。
ワールドリンケージ(有)
代 表:瓜生 奈都子
所在地:福岡市博多区中洲5-3-8-5F
設 立:2005年
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