我が国のセメント製造リーディングカンパニーの太平洋セメントが4月出荷分から、1tあたり1,000円以上の値上げを表明。ユーザー側との交渉に入っていると同社はコメント。
同社によると「石炭価格の上昇も要因としては挙げられますが、何よりも現況のセメント出荷価格では採算を維持することがタイトになってきている。自社内で工場の操業停止などで、経営合理化を実施しているが、自助努力だけでは難しくなってきている状況です。市場は冷え込んでおりますが、ユーザー側の方々にもご理解戴き値上げを受け入れて戴きたいです」と表明。
トクヤマに続いてのセメント価格の値上げ表明。需給双方ともギリギリの攻防が、行なわれることは間違いない。今回は、セメントメーカー側も並々ならぬ意思表示を行なっており、価格上昇は不可避となるのではないだろうか。又、他メーカーも今後追随することは言うまでもない。
【河原 清明】
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