大手セメントメーカーのトクヤマ、太平洋セメントが1tあたり1,000円以上の値上げを表明しているが、生コン業界は揃って反発。有力な福岡市内の生コン製造会社幹部も「未だメーカーサイドから正式に話は来ていない。間もなく言ってくるであろうが、当然ながら受け入れることはできない。1m3あたり1万3,000円や1万4,000円で販売している地区は、まだ受け入れる余地はあるかもしれない。だが、福岡地区9,500円。出荷量によっては9,000円を割り込む場合もある。出荷量も減少するなかそのようななかでの値上げに応じると、現状経営が成り立たなくなる。当然ながら、工場数を減らすことも業界として早急に断行しなければならない」とコメント。続けて「麻生ラファージュセメントも早く値上げを表明して戴きたい。麻生ラファージュが値上げ表明することで、アウトサイダーの披平産業にも多少の影響は出て、福岡地区への参入が多少は減少するのではないか」と語った。
披平産業の件はさておき、セメントメーカーの値上げ交渉はこれから本格化する。福岡地区内もこれから需給双方の価格との闘いがホットになってくる。
【河原 清明】
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