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天国と地獄の狭間~新興デベロッパーの倒産から再出発までの600日の記録 (79)
経済小説
2011年3月 7日 15:54

17時より、本社会議室にて記者会見を行なった... 17時より、本社会議室にて記者会見を行なった。
 記者会見は私が司会をし、終始黒田会長が説明に当たった。記者が質問しそうな要点(倒産までの経過、再建の方向性、経営責任の問題等)については事前に私が整理し、会長より先手を打って説明した。経営責任の問題が焦点であるが、あくまでも経営者個人と会社の立場は別であるため私財提供などは否定したが、黒田会長は無報酬で今後不動産の売却などの再生手続きにあたり、少しでも高い価格で物件を処分する旨決意を表示したため、記者会見をとげとげしい雰囲気にすることは避けることができた。
 以下に、記者会見の翌日、地元の信用調査会社がサイトに掲出したニュースの全文を転載する。

 11月14日、福岡地方裁判所へ民事再生手続開始の申立手続きを行なった(株)DKホールディングスは午後5時、福岡市内の本社内で記者会見を行なった。報道関係者約50名が集まり、関心の高さがうかがわれた。会見には同社代表取締役会長兼CEOの黒田明氏、代表取締役社長兼COOの岩倉正道氏、申立理人の土井貫太郎弁護士(土井法律事務所)、安田児玉弁護士(安田法律事務所)らが出席。会見の冒頭、同社の黒田会長が「関係者のみなさまには多大なご迷惑をおかけすることになり、深くお詫び申し上げます。これから再建に向って社員が一丸となって全力を尽くす所存でございます」と憔悴しきった表情で謝罪した。今年4月に就任したばかりの岩倉社長も「社長に就任して約8カ月、これだけ(建設業界が)悪化するとは思ってもいませんでした。このような事態となりとても悔しい思いで一杯です」と悔しさを滲ませた。

 同社は1984年11月、現代表が創業した黒田事務所が前身。91年3月に(株)黒田ビルディングとして法人設立され、97年に現商号に変更。投資家に賃貸マンションを販売するビジネスモデルで成長を遂げた同社は、2000年11月にはTOSDAQへ株式公開を果たした。近年は全国に営業エリアを拡大し、01年の東京事務所(現:東京支社)を皮切りに名古屋市、大阪市、鹿児島市、札幌市にまで事業所を開設。また賃貸ショップの1号店を04年11月、福岡市中央区天神に開設。07年2月には2号店を福岡市博多区のキャナルシティに開設した。今年4月より創業社長だった黒田氏が代表取締役会長(CEO)、岩倉正道氏が代表取締役社長(COO)となる新体制となり、同3月期には売上高270億を計上、福岡を代表する企業に成長していた。

〔登場者名はすべて仮称〕

(つづく)

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