きょう(10日)、新たに開設された調査報道サイト「HUNTER(ハンター)」で、福岡県町村会で簿外の金を扱っていた複数の預金通帳が存在し、約6,000万円の現金が残っていたことが報じられた。
同サイトによると、問題の簿外金は、贈賄事件で逮捕された前全国町村会長の山本文男 前添田町長が県町村会会長を務めていた時代、詐欺などで逮捕された前事務局長が複数の通帳で管理。事務局長交代に伴い、現在の事務局長が引き継いだという。また、現在の事務局長は、9日、「HUNTER」の取材に対し、事実関係を認めたとのこと。簿外金は、2011年度の町村会の会計に、雑収入として繰り入れられるとしている。
福岡県町村会側は、同報道の内容に関するNET-IBニュースの取材に対し、「会議の後にしてほしい」と取材を拒否。すでにインターネットで報じられていることについては「知らない」とコメントした。
2009年、経費の水増しや架空請求で公金を横領したという詐欺容疑で、当時の参事や事務局長などが逮捕されたことを皮切りに、県幹部職員への接待疑惑、接待を受けたとされる中島孝之副知事の辞任にまで発展した町村会事件。その後、事件は、山本 前県町村会長と中島 元副知事の贈収賄事件へとつながった。しかし、福岡県町村会の闇は完全に払拭されていなかったようだ。
この問題を報じた「HUNTER」は、福岡県を拠点に国政や行政について調査報道を行なう専門サイト。「政治や行政、企業の不正や反社会的実態を明らかにする調査報道は、社会貢献である」という信念に基づき、情報発信を続けていくとしている。
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調査報道サイト「HUNTER(ハンター)」
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