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天国と地獄の狭間~新興デベロッパーの倒産から再出発までの600日の記録 (112)
経済小説
2011年4月10日 07:00

<事業譲渡説明会>

 債権者に対する事業譲渡の説明会が開催された... 3月末のある午後、裁判所の指示により、債権者に対する事業譲渡の説明会が開催された。福岡市中央区薬院の公共施設の宴会場を借りての説明会となった。出席者数は非常に少なく30名程度だった。当社の民事再生も一般の人には過去のニュースになっているのを感じざるを得なかった。ただし、銀行債権者だけは主だった方がすべて出席された。

 冒頭、DKホールディングスを代表して黒田会長が改めて債権者へのお詫びの言葉を述べた。そして関係者の理解のおかげで事業譲渡を通じて、事業の存続を図れそうである旨に触れてこれまでの協力に感謝するとともに、再生手続完遂までの理解を求めた。その後、担当の森永先生から資料に沿って事業譲渡の経緯説明があった。経緯説明のなかでは、今後6月に再生計画案を出すこと、そのなかでは4%の配当率を予定していること、5月には少額債券者に対しては債権の5万円以上の部分を放棄した場合、5万円については5月末に弁済する予定であることなどが述べられた。
 当社としては、民事再生に至った経緯、民事再生を申立てた後、不動産販売事業の人員リストラやオーナーとのサブリースの解約などの作業を通じて不動産管理事業の収益性を確立しつつ、2回に渡る入札を実施して、競争的な条件で譲渡先を選定していたので、とくに懸念することはなかった。ただ銀行債権者の一部から、これまでの経過について弁護士からきちんとした詳細説明がほしいとの要望が寄せられたため、これらは弁護士に対応していただいた。

〔登場者名はすべて仮称〕

(つづく)

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