10日に選挙が行なわれた福岡市議会では、きょう(20日)が会派届出の提出期限。新しい市議会の構成が注目される。そのようななか、民主党市議団(民主・市民クラブ)では、新役員の選考をめぐり、不協和音が生じている。
民主党は同選挙で、公認の現職10名のうち3名が落選、新人の公認・推薦候補7名のうち6名が落選し、議席数は8になった。そのうち東区では、前回(2007年)の選挙で1万2,399票を獲得し、トップ当選した現職が今回最下位で落選した。
一方、当選した現職においても、会派の役員である代表、幹事長、総務会長が、得票順で8人中5位(西区・前回1位)、9人中9位(早良区・前回2位)、6人中5位(城南区・前回3位)という厳しい結果に終わった。役員に対する選挙結果に対する責任の追及は免れられないであろう。
しかし、前幹事長の栃木義博市議(早良区)が新代表に就任する運びとなり、若手議員の間で異を唱える声があがった。栃木氏は今回の選挙で4,728票と前回の10,390票から大きく票を減らした。そのうえ、次点(民主・現職)との差が301票。民主党同士で競り合い、何とか生き残ったという結果だ。同選挙における結果責任、さらには昨年(2010年)の福岡市長選で、党が推薦した前市長が2期目の選挙で落選するという結果についての責任を問う声もあるという。
かねてから頭を押さえつけられていた若手議員の不満は爆発寸前の様子。下克上となるか分裂となるか、同市議団の今後の動向が注目される。
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