10日、投開票が行なわれた福岡市議選で、みんなの党公認で福岡市西区から立候補した元福岡市職員・寺島浩幸氏(49)が、4,743票を獲得し初当選した。寺島氏はNET-IBニュースで、連載「福岡市・行政改革の実態」を40回に渡り、寄稿。市の情報公開に取り組んだ経験から、福岡市政に関するさまざまな提言を行なっていた。
初当選までの道のりは極めて険しいものであった。寺島氏は、市議を目指し、政治活動を行なうため2010年8月に福岡市を退職。政党の公認争いに敗れ、一旦は出馬を断念。
その後、さまざまな恩師の叱咤激励を受け、再度出馬することを決意。自身が重要視する行財政改革を掲げるみんなの党の公認を得た。
寺島氏が立候補した西区は今回、定数が1増となり、8議席をめぐり10名の立候補者が争うかたちで行なわれた。寺島氏の得票数順位は8位。まさに滑り込んだと言える。
当選した要因について、寺島氏は「支持基盤がなかったため、ローラー作戦で一人ひとりの有権者に声をかけた地道な選挙運動が実を結んだ」と語った。
今後の活動については、「公約どおり行政改革に着手する」としている。
【特別取材班】
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