<被災者1,500人の食事を賄う>
1,000万円単位で義援金を納めるオーナー経営者は増え始めた。これはこれでスゴイ貢献である。感服する。
一方で、技術力のある会社はその技術を活かしたかたちで、被災者に対してスケールの大きい支援体制を構築できる可能性があることがわかった。
その一例が、業務用炊飯器制作設置メーカーのパーキテック(株)(広島市東区、吉田哲夫社長)だ。その内容は下記の通りであるが、2時間で被災者1,500人分の食事を供給できるシステムである。
吉田社長は、1,500人の被災者がテント生活をしている福島市の緑化公園に、「炊飯基地」を構えることに奔走している。建物費用は、大和ハウス工業が無償提供する支援表明を行なっている。緊急に実現すれば、被災者の方々は食事の不自由さから少しは免れるであろう。
3月11日の東日本大震災という未曾有の災害から、はや3週間が経過しようとしている。今、避難所で暮らす人々にとって、日常的な温かい食糧の確保が喫緊の課題となっている。そこで、前広島県三次市副市長・山田利英子氏を代表世話人、福島中央青果卸売(株)常務取締役の長島喜久雄氏などを幹事とした震災復興「炊き出し『基地』配置プロジェクト」が立ち上がった。
なお、今回の基地は大和ハウス工業(株)が建屋工事を担当し、調理プラント(IH万能調理器)を広島市に本社を置くパーキテック(株)が製作する。パーキテックの説明資料によれば、この調理器は4台設置され、1台当たり30分で180人分、1工場1回の食事で約4,000人分の調理が可能だという。
[COMPANY INFORMATION]
(株)パーキテック
代 表:吉田 哲夫
所在地:広島市東区戸坂千足2-10-17
TEL:082-567-2211
FAX:082-567-2200
http://www.parchitec.co.jp
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