5日に土木・解体工事などを手掛ける石橋高組(本社:福岡市西区、石橋高行社長)は、日本赤十字社福岡地区本部長の髙島宗一郎市長に東日本大震災の義援金200万円を寄付した。
代表の石橋高行氏は、震災発生後、家族や社員の反対を押し切って被災地に入った。
「孤立した人や食べ物のない人を何とかしたい。もしかしたら人命も救えるかもしれない」
3月23日、有志2名『(株)森山商店代表・森山重親氏(本社:佐賀県多久市)、霧島フライトクラブ所属松永氏』とともにヘリコプターで佐賀を出発。岡山を経由して富山に入った。その後、燃料の問題もありひとりで陸路にて公共機関を乗り継いで仙台までたどり着いた。
それからタクシーで七ヶ浜、東松島、石巻と北上。行き交う被災者の方たちにパンやカップ面や歯ブラシ類などを配布した。「限られた量しか持っていけなかったが、受け取ったみなさんにはほんとうに喜んでいただいた。」それでも、惨状を目の当たりにした衝撃が収まらず義援金を寄付するに至った。
当日は自身が撮影した被災地の写真を持参。髙島市長は「現地の悲惨な報告は聞いている。しかし、映像で切り取られたものだけでは実情は分からない」と食い入るように眺めた。
また、福岡市の防災状況について「直下型地震への備えを進めている。市立の学校の対策は本年度で完了するが、まだ懸案事項もある。早急に対策を講じたい」と気を引き締めた表情で語った。石橋社長は無事に義援金を渡せたことで「これでひと区切りついた」と安堵の表情を見せた。一方で「すべての国民のみなさんが東北へ想いを寄せてほしい」と願いを新たにした。
(株)石橋高組
代 表:石橋 高行
福岡市西区拾六町5-11-42
TEL:092-881-0283
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