「潜在意識を向上し、運を呼び込め!」
パソナソフトバンクおよびベネフィット・ワンでそれぞれ株式上場を果たしたカリスマ経営者として知られる、(株)アッチェ取締役会長の南部恵治氏。これまでのキャリアをもとに、水素を通じた健康産業市場に参入した同氏に「勝ち組」「成功」のポイントについてインタビューを行なった。
<直感型と理論型のバランスが必要>
―「潜在意識」と「運」が、勝ち組の共通項として重要だということですね。
南部 そうですね。マーフィーも潜在意識が重要だと述べています。運については、私自身が証明するために以前、会員の皆さまに「『ナンバーズスリー』という宝くじを当てて見せますよ」と言い、私の直感でパソナソフトバンクの代表者として上場した日付だった6月11日にかけ「611」を購入したところ、結果的にその通りになりました。会員の方は皆驚かれていましたね。
しかし、勝ち組の組織をつくるにはそれだけでは難しいため、「直感型」の人と徹底した理論武装をベースとした「理論型」で行く人とのバランスがとれた組織であることが必要です。弊社では前者が私で、後者は代表取締役社長の上田宗央氏ということになりますね。
―ふたつの型の人間がそれぞれ共存することが、勝ち組の組織をつくるうえで必要なことなのですね。
南部 事業経営で一番失敗しているケースは、同じタイプのトップがふたりいることです。組み合わせというか磁石みたいなもので、考え方が両極端でも何かと絡み合いながら吸い付くことで、これまで成功してきたのだと思います。これも運でしょうし、事業成功者の9割がこのパターンだと思います。
私は会員の方々に、その9割の確率のために何をどうしたら良いかを伝えています。先ほど述べた「同じタイプのトップではダメ」ということと同様に、「考え過ぎない」ことをはじめ、「反省しない」、「後悔しない」、「悩まない」ということも成功のポイントだと思います。
とくに私のまわりを見ても、「考え過ぎ」での勝ち組や成功者はほとんどいませんね。なかにはそうした方もいるのでしょうが、それは「天才型」とか、ノーベル賞を取れるような、ごくひと握りの方でしょう。もっとも、ノーベル賞を取れるのは、さらにそのなかのわずかな人だけでしょうが。
<勝ち組になるためのサポートを>
―今後の御社における事業戦略については、どのようにお考えですか。
南部 上田氏が描く事業計画をベースに、3年をメドに業績の大幅な底上げを目指しています。ベンチャーは「スピードと成果」が重要ですし、早期に着地点を決めるというのは「上田氏らしいな」と思っている一方、私の得意分野でもあると思っています。「今の事業計画で成功するか」と言われれば、「絶対できる」と思っていますので。
今後も会員の方々には、「潜在意識の向上」と「運を呼び寄せる」大切さとともに、「勝ち組」になるためのサポートをできればと思っています。
【文・構成:小山 仁】
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※著書のプレゼントは定員になりましたので、受付を終了しました。
<プロフィール>
南部 恵治(なんぶ・けいじ)
1949年大阪生まれ。関西大学工学部化学工学科卒業。イギリスEJEF校卒業。東京商工会議所1号議員。82年、パソナに入社。翌年より同社初の海外支店となる香港法人の社長に就任。その後、香港ポスト社長などパソナグループの関連会社の代表者を歴任、パソナ常務取締役を経て、96年パソナソフトバンクの代表取締役社長に就任。99年6月11日に人材派遣業界で初のジャスダック上場を果たした後、福利厚生事業で急成長したベネフィット・ワンの代表取締役会長に就任。03年9月17日に同社をジャスダック市場に上場させる。現在、アッチェ取締役会長。
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