今回は、前回お話しした北九州市小倉北区魚町銀天街をつなぐ「魚町エコルーフ」に関連して、その銀天街アーケードの仕かけについてお話しします。
このエコルーフの真下の歩道上に写真のような碑があります。
この碑には、「1951(昭和26)年10月ここ魚町に日本で初めて公道上にかかる全長130mのアーケードが完成。6,000通の公募作のなかから『銀の天井に輝く街』を意味する『銀天街』と命名されました。以降、『銀天街』の名称が各地へ広まりました」との説明がなされています。銀天街というネーミングの発祥の地、公道上のアーケード発祥の地なのです。魚町銀天街の方は、このことに大変誇りを持っておられます。商店街としても大変な老舗の商店街なのです。
この商店街は、小倉駅を北の起点として、南は北九州市民の台所として有名な旦過市場まで南北につながる商店街です。現在はこの南北の軸に沿うように、福岡県に少なくなりつつある地場資本のデパート井筒屋小倉本店、その子会社のコレット井筒屋、福岡地所が運営するSC・リバーウォーク北九州、JR九州による専門店ビル・アミュプラザ、西日本鉄道によるSC・チャチャタウンなどの大型商業施設が点在しています。
魚町銀天街は、これらの大型商業施設を結ぶいわば回廊のような役割を果たしています。また、魚町銀天街を中心に東西にいくつもの商店街が形成されており、これらの商店街には、超高級な寿司屋さんや、昔からの喫茶店、質流れ商品販売店といったように、興味を引く店舗がたくさん見られます。
ただ、残念ながら銀天街でも歩行者通行量の減少が見られ、その影響もあり空き店舗、それも大型の空き店舗が生じているのが現状です。小規模な空き店舗は発生したら間を置かずして埋まるのはさすがに老舗商店街の力ですが、いかんせん大型の空き店舗の存在が商店街のイメージを低下させつつあるのは否めない事実でしょう。
ただ、その空き店舗を埋めるべく大型工事も進んでいます。そのひとつが、「魚町3丁目複合商業施設開発事業」であり、これは民間企業が空き店舗を買い取り、国の補助金「平成22年度戦略的中心市街地商業等活性化支援事業費」を受けて開発を進めているものです。埋蔵文化財の関係で工事は遅れていますが、11年度中には開業に至るものと思われます。この事業では、駐車場を整備した新しいタイプの食品店舗を配した商業ビルに生まれ変わる予定です。
さて、このように歴史とともに育ってきた魚町銀天街ですが、ここに超近代的な仕かけが施されました。それは、下記の3事業です。
また、私にとってとくにありがたいのが、銀天街内で無線LANが無料で利用できることです。ただ、歩いている途中にスマートフォンで受信しようとすると繋がりが悪く、繋がらないうちに銀天街を通り抜けてしまう、ということもありました。しかし、カフェなどではPCで十分利用できるので、メールやネット検索など活用させていただいています。
これらの仕かけを運用するために、魚町商店街振興組合と魚町一丁目商店街振興組合が出資して(株)タウンマネジメント魚町という事業目的会社を設立して運用にあたっています。
この会社の課題は、カード事業にしろデジタルサイネージ事業にしろ、無線LAN事業にしろ、もっとPRを進めて周知を図り利用度を高め、ひいては魚町銀天街の活性化に資するというところにあるようです。
(株)地域マーケティング研究所
代表取締役 吉田 潔
福岡市中央区天神4-9-10 正友ビル5F
TEL:092-713-2121
URL:http://www.mrkt.jp/
*記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら