―福岡市の都市力を上げるため長期的なビジョンを示す時期にあると思いますが、渡邊副市長はどのようにお考えですか。
渡邊 行政的に言うとマスタープランといいますが、(福岡市の)10年計画をつくろうとしています。それをつくるためには、市民の皆さんを含めていろんな方々の意見を集約する必要があります。以前、アジアの交流拠点都市の基本構想をつくった時に、1年間かけて「21世紀プラン懇談会」というものをやりました。そういう作業が絶対に必要です。実は、行政は予算をつけて今年それをやります。それと、民間の皆さんと産学官市民でいっしょになって、経済的な成長の必要性とその考え方について話し合います。その両方をあわせたものを取り込んで福岡市の総合計画をつくりたいと考えています。
上海万博開催中、同万博後のまちづくりの参考にということで依頼を受けて「よかとぴあ」後のまちづくりについて講演してきました。その時に、上海のまちづくりの計画が国務院の認可を受けたと説明を聞いて驚きました。そのまちづくりの基本は、人の動きには5本の新幹線、物の動きには道路のために30km橋をかけるということでした。最初は彼らも非常にリスクを感じていたのでしょうね。でも、やってみたらできた。戦略的であり、つくるスピードも早くて素晴らしいと感じました。
(これに負けないように)これから産官学市民一体でつくりあげていく総合計画をつくっていこうと考えています。
―本日は、ありがとうございました。福岡市がさらに発展していくことを期待しています。
渡邊 若い人たちが活気を持って仕事が出来るように頑張ります。夢のある話を皆さんとしていきたいですね。
【文・構成:吉澤 英朗】
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