福岡博多ライオンズクラブ 第47代会長 別府 壽信 氏
2011年7月より、前任の深川貞祐氏((有)深川保険事務所・代表取締役)からバトンタッチし、福岡博多ライオンズクラブ第47代会長となる予定の別府壽信氏。日本庭園の設計・施工を手がける(株)別府梢風園(福岡市東区)の代表取締役社長を務める別府氏に、これからの会の運営方針などについて構想を聞いた。
<外部への情報発信を>
―まず、これから福岡博多ライオンズクラブをどのように変えていきたいですか。
別府 まだ大きなことは言えませんが、ライオンズクラブで自分を磨く、自分を活かす、そして最終的には愉しんでいく。これを常に心に留めて進めていきたいと思います。来年の一番の目玉は、東日本大震災のチャリティー事業です。森田澄夫さんという、邦楽器伴奏による新しい日本歌曲の創造活動をしていらっしゃる方のリサイタルを、8月26日をメドに計画しています。
会員の皆さまにはいろいろとご迷惑をおかけするかもしれませんが、ぜひご理解をいただきたいと思います。今までは3役(会長・幹事・会計)が責任を持って先頭に立っていたわけですが、皆さんのご協力を得るまでに大きな労力を費やしていたのもたしかです。その責任感を全員が持つことで、一緒により楽しくやっていけると思います。
―やはり、歴代の会長さんにもこうした一事業の提案をしてほしかったですよね。私が入ったのは6年前ですが、今回の中島淳一さんの1人芝居(龍馬)までイベント企画がなかったようですから。
別府 どうしても協力が得られず、話が出ても立ち消えになるケースもあったのではないでしょうか。あとは会員の拡大ですね。常に50名以上はメンバーとして維持し、会の活性化をできるようにするのが課題です。そのためにも皆が切磋琢磨し、愉しめるような会にしていきたいと思います。
そのためには、若い人たちが中心に会を引っぱっていき、先輩たちは大所高所からアドバイスしていただけるような仕組みが必要でしょう。今回の人事では、なるべく若手に各委員会の委員長・副委員長になっていただきました。そうすることで、活性化につながると考えたからです。やはり、若い力による勢いを持たなければいけません。また、外部への情報発信も必要です。児玉社長も以前から「外の付き合いが無いじゃないか」とおっしゃるように、内に閉じこもっていてはいけません。
現在はホームページもありませんが、やはり「We serve」のもとにせっかく奉仕活動をしているのに、それをPRしていかなければ、地域社会の理解は得られないと思います。ネットによる情報発信は、直接的には会員拡大にはつながらないでしょうが、間接的にライオンズクラブの地道な活動を知っていただくことで、1人でも多くの方にファンになっていただきたいと思います。
【文・構成:大根田 康介】
<プロフィール>
別府 壽信(べっぷ・ひさのぶ)
1955年福岡県生まれ。西日本短期大学造園学科卒業後、76年(株)別府梢風園入社、85年、同社代表取締役社長に就任。今年7月から福岡博多ライオンズクラブ第47代会長に就任予定。
趣味は読書、ゴルフ。
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