「現況の販売価格は、8,000円/m3台であるが、7,000円/m3台後半7,500円で出荷しなければならない場合がある。アウトサイダー問題に対処するため、出荷価格のダンピングをせざるを得ない。だが、アウトサイダーは6,000円/m3後半で出荷するケースもある。ダンピング合戦になれば、組合側は太刀打ちできない。宮崎県や鹿児島県の半分の価格にまで下落している」と同組合内の組合企業幹部が切実に語る。
では今後の対応策として、「地区単位でなく、県単位で組合組織を作り変える必要があるのではないか。地理的に県という括りでは厳しいなら、福岡北部、南部という分け方をしてまとめる。セントラルな組織にすることで、原材料仕入でも有効となり、安定した出荷価格を提示することができる。現況の地区単位では、さらに価格が暴落する恐れがある」と前出の幹部は語る。市況が冷え込むなか、ダンピング合戦に飲み込まれるとさらに各工場の経営が、窮地に陥る。現在、同組合から具体的な対応策は、聞かれない。
【河原 清明】
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