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コダマの核心

ライオンズクラブの根元的活性化の視座(1)~東日本大震災から学ぶもの
コダマの核心
2011年5月 9日 16:23

 ライオンズクラブの会員数が減っている。とくに日本における会員数の目減りは著しい。わが福岡博多ライオンズクラブも例外でない。栄光の時代においては会員が100人を超えていたそうだが、現在では半減し50名に低迷している。この『社会貢献団体』の見本であったライオンズクラブの活性化にはどうも『根元的』なものが求められているようだ。

<東北地区の津波被害地域の根元的対策>

「三陸海岸大津波」 歴史考証作家吉村昭氏(故人)が昭和45年に書かれた「三陸海岸大津波」を読んだ。1896年(明治29年)の大津波でも今回の東日本大震災以上の被害をだしているのを知った。凄まじいというか絶滅規模の被害を発生させた町では4,000人の人口の9割となる3,600人を超える死亡者をだした町もあったようだ。これはまさしく壊滅状態といえる打撃である。それでも、逆境から東北人特有の粘りで地域復興を果たした。このことには深く感服する。

 続いて南アメリカのチリ沖合地震の影響による大津波でまたまた大災害になったのは1933年(昭和8年)のことだ。もっともそれまでの37年間にも大小の津波の襲来があった。ここでどうしても疑問が湧く。明治・昭和の二大津波の大被害を受けたのである。これを教訓化して「どうして高台地区に居住ゾーンを建設しなかったのか」ということだ。

地獄から奇跡の復興を果たしてきた東北人の辛抱力を称賛しても津波に殺された故人たちが蘇生されるわけでもない。高台での集落建設が実現されていたら今回の東日本大震災の死亡者数は半減以下に抑えられていたはずであろう。国・自治体は公的権力を行使して海岸に隣接した場所での居住建設をストップすべきである。まさしく根元的な解決策が望まれるのだ。

<『原子力発電よ、オサラバ!!』する覚悟>

 過去の大津波災害と比較して解決の糸口をつかむことができないように複雑にしたのは原子力発電所の被害である。津波が去っても原子力発電所周辺の復興への着手のメドはたたない。原子力発電所の電力供給が始まらないと東京・関東の生活者は不自由を余儀なくされる。この地区にある工場での生産活動もフル活動は難しくなる。では緊急事態だからといって速やかに原子力発電所の活動再開ができるか!! それはできる話ではない。発電所周辺の自治体、生活者が黙っているはずがないのは自明の理である。

 いまやわれわれの生活スタイルそのものが問われている。われわれは「電力供給は当たり前」であることを前提にした快適な現代生活を享受してきた。ところが一転して「電力供給が減ります。クーラー使用を押さえてください」と命令が下るようになってきた。「クーラー利用を削減したら糞熱い夏を凌げないぞ」とお怒りされる人たちがたくさん存在されていることは承知のことだ。しかし、今回の大震災で世のなかは様変わりした。豊かな市民生活のレベルをダウンさせられる時代に突入したことを認識すべきだ。弊社でも5月と10月は絶対にクーラーを使用しないことを決定した。

 自由・わがままな個人生活が制限される、私的商売活動にも規制が入る時代になった。そうであれば一切の原子力発電所に頼る発電にオサラバしよう!! 根元的な発想の転換でニューエネルギーを起こすことを考えようや!!

(つづく)

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