―やはり、博多や中洲あたりにカメラの設置など考えられているのですか。
大野 それは人権との関わりもありますが、たとえば最近では、熊本の幼女殺害事件で被疑者がしっかり防犯カメラに写っており、解決への糸口となりました。もちろん、世のなかがカメラ社会になってはいけません。しかし、「監視」ではなく「見守り」「安心」カメラという観点から、犯罪抑止となり弱者を守ることにつながると思います。
この点は、ぜひ皆さまにご理解いただきたいと思います。
―ところで、役所といっても市役所と警察ではまた違うでしょう。
大野 警察は犯罪者を捕まえるのが目的で、市役所は市民のために福祉活動するのが目的という点から違いますよね。私がここに来たのは、髙島市長がおっしゃっているように、「福岡を日本でナンバーワンの安心・安全都市にしたい。それがひいてはアジアのリーダー都市としての条件である」ということです。
外国に行くと、空港でのカバンの取り扱いから何から細かく指導されますが、日本ではそういうことはありません。やはり日本の治安は日本人の誇りであるはずです。しかし、犯罪件数はピークから減少しているとは言え、悪質ということで言えば、治安に陰りが出ているのは間違いありません。
とくに福岡市にとって、飲酒運転というのは記憶から無くなりません。課題は山積していますが、スピード感と力強さをもって対応する必要があります。
―その意味では、髙島市長は理解力もあり、スピード感もあると思います。
大野 話していても前向きで楽しいですし、たしかにおっしゃる通りです。目標は「安全・安心の街・福岡」と明確に打ち出されているわけですから、あとは職員が一丸となって突き進むだけです。「この市長と共に」という気持ちは強く持っております。
【文・構成:大根田 康介】
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