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積水ハウス100周年へ、生き残りをかけた経営戦略はあるか(2)
連載コラム
2011年6月15日 07:00

<伝統と革新>

 長期にわたり企業が生き残るためには、どんな時代が来ても、思いつきの事業を展開することではなく、基本に忠実に、本業に徹する姿勢を 継続するなら、必ず繁栄を続けることができる。
 わが国の歴史のなかで、歴史の風雪に耐え、大恐慌、大震災、戦争、敗戦という荒波に洗われても、100年以上、今なお繁栄を誇っている会社はたくさんある。三菱銀行、みずほ銀行、東京海上、日本郵船、東京ガス、キリンビール、石川播磨重工、帝国ホテル、などなどである。

 羊羹の「虎屋」は創業480年、開業は織田信長生誕の前であった。虎屋の永続性の源は時代に応じ、材料仕入れや売り方において技術革新を成功させてきたからだ。
 「高島屋」も170年以上の老舗である。時代時代の、お客のため、社会のためとする倫理観が真正面に据えられている。これこそが「経営理念」である。この経営理念に乗っているのが「社風」である。

積水ハウス このように、よき経営理念、社風の伝統を持っている企業だからこそ100年、200年と生き残れるのである。積水ハウスは経営理念として、「人間愛」を掲げ、「人間はかけがえのない貴重な存在である」という認識の下に、「相手の幸せを願い、その喜びをわが喜びとする奉仕のこころをもって何事も誠実に実践することである」としている。
この心が会社の伝統となり、社風となり、積水ハウスのイメージアップにつながっている。

 しかしながら、時代は大きく変わろうとしている。少子化、高齢化の荒波が襲ってきている。住宅を取り巻く環境は厳しくなるばかり、今こそ、現経営陣、社員の英知を集結して、この難局に当たらねばならない時だと思う。経営幹部は安易に、海外に、その販路拡大をしようとしているかにも思える。海外も選択肢のひとつだろう。否定はしない。

 しかし、100年以上も繁栄を続けている企業の経営戦略から学び、時代の変革にどのように対応するべきか、英知を結集すべき時だろう。次回から、海外事業、エコ事業、震災対策などについて述べていきたいと思っている。

(つづく)

【野口 孫子】

※積水ハウスへの誹謗中傷するものではありません。

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