(株)山口フィナンシャルグループ(福田浩一社長)の株主総会が6月29日午前10時より、山口銀行本店8階会議室(下関市竹崎町4-2-36)で開催された。株主数9,790名、25万7,982個に対して、委任状を含む出席者は4,016名、21万5,810個で総会は成立。
議長の福田浩一社長より以下の事項についての内容報告があった。
一般企業の売上に当たる経常収益は1,641億円(前期比▲78億円)、経常利益358億円(前期比▲33億円)、当期純利益192億円(前期比▲76億円)と減収減益となった。
2.決議事項
第1号議案 定款の一部変更
第2号議案 取締役候補7名選任の件
福田浩一山口FG社長兼山口銀行取締役頭取(現任)
森本弘道山口FG会長兼もみじ銀行特別顧問(現任)
野坂文雄山口FG専務取締役兼もみじ銀行取締役頭取(現任)
梅本裕英山口FG取締役兼山口銀行取締役(現任)
吉村猛山口FG取締役兼山口銀行取締役(現任)
加藤俊雄山口銀行専務取締役兼北九州金融準備(株)取締役社長(新任)
中原茂明山口FG(社外)取締役兼㈱トクヤマ取締役会長(現任)
第3号議案 監査役候補1名選任の件
鎌田迪貞山口FG(社外)監査役兼九州旅客鉄道(社外)取締役(現任)
上記報告は約30分で終わったが、そのなかで山口FG設立5年を記念して、1%増配し年11%配当とするとの報告があった。
その後株主との質疑応答に入り、株主の質疑は以下の通りであった。
(2)北九州銀行の店舗は33店舗、700億円の資本金でスタートすると言うが、本当にやっていけるのか。
(3)山口銀行が東証に上場した時の株価は760円であった。2006年もみじ銀行を救済合併した頃は、1,780円であった。昨日の終値は734円と頭取はお答えになったが、ピーク時と比べると1,000株で104万6,000円のマイナスである。600円台になった時もあり、株価を上げるような経営努力が必要ではないか。
他の株主からも北九州銀行設立に対して厳しい意見が寄せられており、現経営陣は2~3年後に経営がうまくいかなければ責任を追及されることになる。そのほか経営に対する質疑応答に1時間を要し、最後に福田社長より閉会が宣言され、総会開始から1時間30分後の11時30分に議案は承認され、株主総会は閉幕となった。
なお、退任する西原克彦山口FG専務取締役兼山口銀行専務取締役は、グループ関連会社の山口リース(株)の社長に就任予定。
【特別取材班】
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