1日平均22kmの走行で約7時間は待機中でありながら維持運用に年1.7億円、平均年収735万円の運転手22人の人件費を含めると約3.3億円の予算が使われている福岡市の黒塗り公用車(俗称、クロヌリ)。中央区役所でのクロヌリの利用状況を取材した。
各区役所にはクロヌリ1台が配置されている。中央区役所総務課によると、クロヌリの利用者は区長を中心に部長、課長クラスまでであり、走行は本庁舎との往復約2kmか区内にある公民館との往復が毎日1回ある程度。そして、局長によっては、時間があるときなどはクロヌリを利用せずに本庁舎まで歩いて行く場合もあるのだという。区内の公民館のなかで中央区役所から最も遠くにある笹丘公民館までの往復で7km。
1日の走行距離が2~7kmという中央区役所のクロヌリは、市保有クロヌリ全22台の1日の平均走行距離22kmを大きく下回っていた。
【吉澤 英朗】
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