<人件費が5年で2.4倍 労働者は強い>
中華人民共和国の体制を、どう表現すれば良いのか?
「国家資本主義」という表現は、かつてのヒトラー時代のドイツ・ファシズム経済体制、または日本の天皇を擁した社会での経済体制を想像するが、現在の中国には的確ではない気がする。呼び方は共産党資本主義という表現が相応しいのではないか!!
単純労働者でも給料が高騰している。それも上海、北京のような大都市の話ばかりではない。上海から西へ420キロ離れた安徽省の省都・合肥市での話だ!!
16年間、日本独資で繊維縫製工場を経営している社長が嘆く。「100名の工員を確保するのが大変だ。そのうえ、給料が毎年上がっている。半端でない」。聞くところによると、ここ5年間は毎年20%以上の値上げをしてきた。5年で2.4倍もアップしたとのことで、一般工員でも4.5万円(日本円換算)を支給しているとか。これでは、もう故郷を離れたくなってしまうのが、人間の心情であろう。
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