<シックス破綻でオーナーが組合設立へ>
2009年1月、投資型マンションを販売していた(株)シックス(本社:福岡市中央区)が破綻した。同社が展開するピュアドームシリーズの総戸数90棟、5,000戸を超える。浮き彫りになったのは関連会社のシックスサービス(株)が行なっていた杜撰な管理体制だった。
管財人を通じて管理業務を引き継いだコミュニティサービスは「所有者や入居者は管理費や光熱費を支払っていたにも関わらず、共有部分の公共料金が4カ月以上も滞納していた」という。
ほとんどの物件で管理組合自体が立ちあがっておらず、詳しい説明のないままシックスとの家主代理契約をしたのだ。
この非常事態に際し、同年3月にある物件オーナーI氏が、管理組合設立に向けて動き出している。「良質なマンションとして機能させたい」として「PDオーナーズコミュニティ事務局」なる組織を立ち上げ管理組合設立の同意書を集め始めた。設立趣意書によるとI氏は会社員で同僚数人も物件を購入しており管理組合設立に同意しているという。資産価値維持に向けて手弁当で活動を始めたヒーローが出現したかと思われた。
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