今回の倒産において驚かされるのは預託金返還の一人当たりの金額だ。6月23日現在で預託金返還債務額は267億6,017万円に対し、会員である債権者数が440名。単純に計算しても一人当たり約6,081万円となり、今までのゴルフ場破綻劇のなかでも際立って高い金額となるのだ。
同社の預託金返還については2000年5月に償還期限を迎えたが、実質10年先延ばししていた経緯がある。先延ばしにした結果、結局今回の事態となっており、同社としての企業努力は果たして行なわれてきたのか、と疑問符を着けざるを得ない。
今回民事再生での出直しをはかろうとする同社だが、またこのような先延ばしの事態となるのであれば、「再生」よりも「破綻」の道を選択したほうが良いのではないか、との意見も当然出てくるだろう。
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