古い付き合いのA経営者が「万歳!!万歳!!」と喜び、焼き鳥へ一杯誘ってくれた。この人は福岡センチュリーゴルフクラブの会員であった。10年前の2001年(平成13年)にゴルフ預託金の返済期限がやってきた。A氏はこの時、「ヤバいな」とにらんだ。「これはどうしても回収しなければならない」と決断した。あらゆる画策を図った結果、福岡センチュリーゴルフクラブ側がどうしても頭のあがらない弁護士に回収の依頼を頼んだ。
交渉は容易ではなかった。だが何事にも裏はある。先方は「半額ならなんとか返済できる。長期分割払いで良いか」という打診があった。具体的に言えば会員権価格は2,400万円である。それを半額の1,200万円、100回払いの条件を提示してきた。A氏は「これが限度か」と判断して回収案の妥結をした。そして昨年(10年)12月で100回分割の返済が完了したのだ。A氏が回顧する。「『いつ行き詰まるかな』とハラハラしていた。こういう結末を迎えると万歳する気持がわかるでしょう」。悔しい思いをしている会員メンバーの方々、やはり知恵巡りが足りなかったのですよ。
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