アンケートで得られた中小企業経営者たちの生の声を、すべて原文のまま紹介する。
Q2 玄海原発2・3号機の再開に
<賛成>
◇安全、安心が担保できれば再開すべき
◇安全面において大いに懸念されると思う。早急に安全基準を見直し、予算と関係なく早急に補強が必要であれば、せねばならない。一方で、地元住民に対する説明を十分にし、情報公開に踏み切り、理解を得たうえで、再開はやむを得ない
◇原発が停止のままだと、経済活動の自粛により景気の後退が心配
◇日本経済のことを考えると再開せざるを得ないが、不安は否めない。国の責任ある態度(首相意志)と九電の危機意識と透明性とインティグリティを期待する
◇不安は常にあるが、代替発電方法ができるまでのつなぎとしては、早期に再開すべき
◇再開して運用しながら、二重、三重、四重のバックアップ電源を持った、高い安全性の原発にしてほしい
◇十分な安全対策をすれば、再開されても良い
◇玄海は問題ないのでは
◇電力不足により、西の経済が悪化することに問題がある
◇ヒステリックな推論に、政治が誘導されるな
◇不安はあるが、民間のたとえば松下のような会社がやれば事故は起こらないと思う。過去の松下の温風機事故の処理を見ても、今回の事故は人災と思う
◇これまで電力の使用を制限されることを想定すらしておらず、短期間で解決するはずとの希望的観測のもとで甘受しているに過ぎない
◇安全性を確認したとのことだから、現状を考えると再開すべき
◇当面は必要、電力の需給を考えると反対できない
◇現時点で考えられる安全対策を確認できれば再開してもよい
◇とりあえず再開し電力確保は必要だが、安全な新エネルギーが必要
◇原発廃止の工程を明確にして短期的に再開後、すみやかに停止を
◇夏場の電力確保のため
◇震災後、九州でも約17%の拠点移動あり。来てくれた企業を守るべき
◇周辺住民の不安な気持ちも理解できるが、原発建設当初は周辺住民に対し、かなりの恩恵があったはず。そのことを棚に上げ、反対ばかりするのはいかがなものか
◇動かそうが、止めようが、事故が起きたら危険性は同じ
◇時代だけにすべてを開示し、可能なリスク低減策を実施してからだ
◇運転再開しながらでも、十分に検査はできる。今でも電気料金は世界的に高く、そのうえ電力不足が発生すると、国内の製造業者がますます国外へ出て行ってしまう
◇ストレステストの内容が明示されないなか、政府として安全宣言したのだから、予定通り再開すべき。何でもリスクゼロはあり得ない
<反対>
◇原発の廃棄物をどう処理するか。まったく先が見えない技術を再稼動すべきではない
◇耐久年数オーバーしているのでは(外国と比べて)
◇本当に安全だと、国、県が言えるのか。あいまいなら止めた方が良い
◇原発事故が起こらないという前提で再開を云々しているが、福島同様の事故が起こったときの対応が何も表明されていない以上、反対。緊急避難・疎開・事故損害補償の体制など、何も九州電力は発表してない。絶対安全はありえないから、どのようにダメージコントロールするかはっきりしてほしい
◇老朽化の問題が第一。原発が始まって数十年。技術的進歩がまったくないわけではないはず。なぜ耐用年数以上の稼動を推進するのか、明確な理由を聞いたことない
◇福岡も福島のようなことになれば、危険区域になる。地震も津波も来ない、とか言っているが、そんなことはわからない
◇安全に対するフェンスが低く薄いまま。福島の対応も終わらない状態であるため論外。100年・200年後の国を考えて対処してほしい
◇安易に原発に頼らず、自然エネルギーの利用に切り替えるべき。個人の都合で国全体をおびやかしているように思える
◇再生エネルギーおよびほかの発電への道がおろそかになる
◇安全性は人の顔を見て決めることではない。金で決めることでもない
◇国内の原発で最もオンボロという専門家の指摘があったと思う
◇「安全」と説明されていた福島で事故があった。福島事故の原因が特定されていない
◇原発に関する「安全」に意味なし
◇この際、脱原発を九州電力から変えてもらいたい
◇核による放射能のコントロールができないから
<どちらともいえない>
◇安全レベルの基準を再検討し、新基準に適合するまでは再開は反対
◇不安はあるが、代替案の具体的供給源が見えない
◇安全性確認できたなら再開すべき
◇地形的に、日本海(玄界灘)に位置する玄海原発は福島のような災害は考えられないが、取り扱う原子力行政、また電力会社に問題があるため、どちらとも言えない
◇再開は遅かれ早かれせざるを得なくなると推測。当面、首相と経産省の関係は相互不信。一応のストレステストを経て、期間限定での運転再開へ移行
◇経済合理性と人命尊重を天秤にかける人はいないと思うが、将来にわたっての安全性を問うべき
◇夏場の電力不足には安全点検のうえ、人員を3倍に増やして3カ月程度運転を行なう
◇原発の事故発生時のリスクなどを国民に知らしめるべき。ほかの電源で賄えなければ、再開するべき
◇再開できない場合の影響と安全性を考えて決めないといけない
◇安全確保の範疇で再開したうえで、改善や災害対策を行なうべき
◇原発以外の発電方法ができるまで、期間を定めて再開するのは止むを得ない
◇本当のことが何もわからない。国や電力会社の信頼が損なわれているので、本当に電力不足にあるのかも信用できない
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