<住友金属工業の不動産部門の子会社「小倉興産」>
新日鉄は広大な遊休地の有効利用として下記施設を設置及び誘致。
(1)施設の設置
・総面積240,000m2(駐車場敷地含む)のスペースワールドを開園。赤字により営業
権をリゾート運営会社の加森観光に譲渡し、運営を外部に委託
・北九州八幡ロイヤルホテル(旧本事務所跡地)
・東田第一高炉を保存し見学コースとして整備
(2)行政や公共交通機関とのタイアップ
・北九州市いのちのたび博物館、北九州イノベーションギャラリー
・スペースワールド駅の設置
(3)民間施設の誘致
・イオン八幡東ショッピングセンター、ベスト電器を誘致
一方、住友金属工業も不動産事業の子会社「小倉興産」を通じてJR小倉駅北口を中心に開発事業を展開。小倉興産の沿革は下記の通り。
・1931年(昭和6年)7月に初代社長浅野總一郎氏によって小倉築港株式会社として設立された歴史ある企業である。 完成していた小倉地先公有水面の竣工地(第一工区)の所有権とともに未竣工地385,002m2の埋め立て免許権を浅野小倉製鋼所(現 住友金属工業株式会社)から譲り受けて埋築事業を開始。その後、不動産事業のほかに石油販売業、倉庫業、建設資材販売業などに進出。
・1961年12月(昭和36年)、小倉興産1号館(現本社)を建設し貸ビル業を開始。以後小倉北口を中心に貸ビルを建設。1993年(平成5年)3月、小倉駅北口開発事業として、超高層ビルの小倉興産16号館(リーガ・ロイヤルビル)、21号館(ラフォーレビル)を中心とする一連のテナントビルを建設。
・2003年3月、住友金属工業は小倉興産を公開買付により売却。1990年(平成2年)11月~2003年(平成15年)7月まで福岡証券取引所の上場企業であった小倉興産は非上場企業となった。
【北山 譲】
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