2000年4月1日、住友金属工業は産業再生法の適用を申請。その一環として(1)「住友金属小倉」を分社。(2)子会社で不動産関連事業や石油販売業などを運営する「小倉興産」(福証上場)の売却を急ぐことになる。
また同年7月12日、そごうが民事再生法を申請。井筒屋と熾烈なデパート戦争を続けた小倉そごうと黒崎そごうが12月25日に閉店。その後小倉玉屋も閉店し、今は井筒屋と同系列のコレット(そごう破綻後、玉屋→小倉伊勢丹→コレット井筒屋)が残った。
住友金属工業が産業再生法の適用を受けている02年4月1日、住友金属工業が30%出資している和気耐火工業株式会社(耐火煉瓦製造業)が自己破産。浅野小倉製鋼時代から高炉を守り続けた歴史ある企業の火が消えた。
九州新幹線が開通した今年(11年)3月、福岡に博多阪急が開業。新たなライバルが出現し井筒屋・コレット共に、厳しい経営状態が続いている。
【北山 譲】
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