(株)トライアルカンパニーは大分県玖珠郡九重町にて開発を進めている「トライアル長者原温泉郷」内に8月3日、宿泊施設を2つ開業する。今までディスカウントストア業態を積極的に展開していた同社だが、温泉リゾート事業に参画するのは初めて。
施設は低価格料金で宿泊できる「虎の湯(とらのゆ)」とワンランク上の自然を堪能できる「久織亭(くおりてい)」の2つ。虎の湯はトライアルのポイントカードを提示すれば、素泊まりではあるものの1泊1,980円から宿泊できる。同社によれば、温泉のほか、最低限必要なものはそろっており、長期滞在も可能という。一方、久織亭は店名通りクオリティを重視したもので、1泊21,000円から。なお、久織亭別館は1人1泊10万円という高価な設定となっている。
同施設は敷地面積62,000坪に2014年秋までの約3年の間に段階的に開発を行ない、いずれはシンポジウムが開催できるコンベンション施設のほか、大会議室、会議室などを作る計画があるという。今後、上場を目指す同社が、ブランドイメージを高める目的で始めた事業であるが、すでにいくつかのテレビ番組でも紹介されており、知名度も徐々に上がってきている。ディスカウントストアが展開するリゾート地での1,980円からの低価格と21,000円からの高価格の2種類の温泉宿泊施設は注目を集めそうだ。
*記事へのご意見はこちら