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オーナー救済のため設立されたマンション管理会社の素顔~「旧管理会社に再度委託へ」(8)
特別取材
2011年7月 4日 12:02

ビル群 7月3日、PDオーナーズコミュニティが管理する3物件の臨時理事会が開催された。結論は3物件ともコミュニティサービスに再度委託したいというもの。月内に予定されている臨時総会で議決がとられる見込みだ。PD社は「相談があって始めたことだが考えが甘かった。今は組合員に迷惑をかけない形でソフトランディングすることに全力を注ぐ」としている。先の流会となった管理組合総会で浮き彫りとなった管理会社としての力量不足を認め撤退する姿勢を見せている。

 コミュニティサービスは「PD社の管理契約が7月に切れてしまうので空白地帯を創らないことが大事。組合員のためには滞納者の督促など止まっている業務の復旧が必要」として組合が認めれば受託する意向だ。

 トラブルの最中、ある管理会社は「PD社は管理業務や業界環境を理解していない。100%行き詰まるだろう。その際コミュニティサービスはスムーズに業務を引き継ぐことが管理会社としての責任だ」と今回の事態を完全に見通していた。

 安易に参入した素人に翻弄された組合員だが、シックスの杜撰な管理を看過してきたことを鑑みれば破綻して初めて危機意識に目覚めたオーナーも少なからずいたと思われる。
 ある面では管理費の流用で被害者になったオーナー達だが、管理会社としては日ごろから自立を促し時には厳しく指摘することが最終的には組合員のためになることが示された案件だった。

【鹿島 譲二】

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