7月7日の七夕を前に、九州最大の日本語学校、西日本国際教育学院(福岡市南区、宮田道郎理事長)で4日、七夕イベントが行なわれた。
イベントに参加したのは、中国、ネパール、ベトナム、韓国出身の留学生約500人。学生たちは、学校から用意された色とりどりの短冊に、「お金をたくさん稼ぎたい」「良い大学に入りたい」「運命の彼氏に出会いたい」など、思い思いの願い事を日本語でしたためていた。
七夕の日は、中国では「恋人の日」と呼ばれていて、恋人同士で過ごす日だという。ベトナムやネパールには、そもそも七夕というものがないそうで、特に、この時期に、学校で何か行事を行なうということはないという。それだけに、笹の葉に願い事の書かれた短冊を飾りつけた留学生たちは、「日本に来てこのような文化を知ったので、楽しかった」と話していた。
西日本国際教育学院は、七夕イベントや陶芸教室など、日本独特の文化を学べる機会を多く設けていて、日本語教育だけでない日本で生活するための教育に力を入れているのが特長。
この日、飾り付けられた笹の葉は後日、近所の神社に奉納することになっている。
【杉本 尚丈】
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