玄海原子力発電の再稼動問題で揺れる玄海町。再稼動を推進する玄海町長の岸本英雄氏の実弟が代表を務めるのが(株)岸本組(唐津市)である。その岸本組の2010年4月期の貸借対照表を下記に記す。
株主資本比率は71%と高い比率を保っている。現預金は24億円を超え、月商換算で約7カ月分を有している。もちろん、無借金経営である。地場でも超優良企業であることはたしかだ。だが、蓄積されたこの内部留保は原子力マネーがもたらしたものとも言われる。
また、岸本町長をめぐっては、町長の自宅と同じ敷地内にある後援会事務所2棟が、岸本組の所有であり便宜供与を受けた状態にあることや、同敷地が岸本組の創業者である故・岸本八十吉氏の名義になったままであることが判明している。
岸本町長と岸本組。潤沢な原子力マネーを利用し財を成してきたようだが、今後、そのモラルが問われることになるだろう。
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