NET-IBは、6月下旬、福岡市の黒塗り公用車(通称クロヌリ)を民間委託することにより年間約1.8億円以上の節約をすべきという質問状を高島宗一郎市長へ提出した。返ってきた回答には、「さらなる見直しを行なうため、現在、効率的な運行体制について検討を行なっている。今後とも、市民サービスの向上と経費の削減を図りながら、簡素で効率的な市政運営に努める」という前向きな内容が示されていた。
また、指摘(関連リンク参照)のあった試算内容については、今後、より現実的な試算となるよう努めたい。同指摘のとおりに訂正すると、クロヌリ22台を民間委託した場合、現行からの節約額は約2,623万円となる。しかしながら、これは22台という台数が削減されなかった場合であり、市長、議長、副議長に各1台、副市長に3台の計6台までに削減すると仮定すれば年間約1億2,659万円を削減でき、その6台を貸切ハイヤーに民間委託するとさらに年間約715万円を削減できる(貸切ハイヤー1台につき月に56万円かかると仮定)。合計で年間約1.3億円以上の節約が可能となる。
この件に関して、某タクシー会社は「黒塗り公用車に関してはハイヤーやドライバー派遣などの民間委託が全国でなされてきているので福岡市にも期待したい」とコメントした。実例がある以上、福岡市だけができないということはないはずだ。
高島市長の英断に期待したい。
▼関連リンク
・黒塗り公用車に関する質問状に対する高島市長の回答
【吉澤 英朗】
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