<『九電の横暴を許すな』と非難轟々>
データ・マックスでは、玄海原発をめぐるたび重なる隠ぺいされた事実の発覚を受け、改めて現状において「原発は是か非か?」とうテーマで緊急アンケートを実施した。7月11、12日の2カ日間で寄せられた回答は105社(質問内容と回答数は下記添付、詳細の解説は次号で触れる)。そこには、九州電力が本社を置く福岡の中小企業による本音の気持ちが記されていた。
一言でいえば「ふざけるな!!馬鹿にするな!!何様と思っているのか」という『詐欺師集団・九電』への強烈な怒りと罵倒の声である。競争を回避された独占企業という立場に安住していることに対する、日頃からの鬱憤が一挙に爆発した感じである。問題が起きれば国が面倒を見てくれる庇護システムに逃げ隠れる『詐欺師集団・九電』の行動パターンには、糾弾の行動が起こりそうだ。
中小企業は連日、「食うか、食われるか」の環境下にある。だからこそ、この九電の独占状態に対する不信の念が高まる。中小企業経営者も弊社も「九電を含む九電力独占体制」を打破する政治的な運動を起こすことが迫られている。配電事業は独立法人にして、様々な分野からの電力事業への参入の規制緩和を行なう。「やらせメール」自爆テロのチャンスに乗じてこの際、一挙に勝負すべきである。同業の競争に明け暮れないと、心底からの体質改善は無理だ。
<中小企業の健全な事業マインドは健在>
『詐欺師集団・九電』は「やらせメール」画策で大きな過ちを犯した。本来、秩序派と見られていた中小企業経営者群に疑念を振り撒き、敵に回したのだ。Q1「原発推進に賛成ですか?反対ですか?」の問いに対し、「反対」36.2%、「どちらでもない」36.2%。2つを合わせると72.4%に達した。ここで「どちらでもない」の主張をよーく読んでみると、「過度期には原発に頼るが、いずれ自然再生エネルギーへ転換すべし」とう立場である。実質、原発反対ということだ。この72.4%が原発反対の陣営となる。これだけ劇的な数字になったのは、「やらせメール」によるものだ。これは詐欺師集団にとって致命的なミスである。
「賛成」側の意見を紹介してみる。「エネルギー資源の乏しい我が国おいては、ローコストで精度の高い、世界最高水準の原発を開発、運用するのが望ましい。節電云々言われるが、電気がじゃんじゃん使えてこその技術立国だ」。
次に「反対」の一例を紹介してみよう。「現在の原子力行政や電力会社に、放射能という目に見えない脅威の化学物質を取り扱う能力がない。電力不足による経済の衰退を考える前に、国民の財産と生命を守ることが日本国憲法に記されている。今回の自然災害に負け、甚大な負害を受け、いまだに復旧の手立てさえできない国に、原子力を利用する資格はない」。
詳細は次号に記載するとして、総評的な印象はまだまだ中小企業の事業マインドは健全であるということだ。「国は潰れても我が社を潰すわけにはいかない」という使命感に燃えている。「潰さないようにするためには政治・行政・仕組みの根本的なチェンジが重要である」と認識に至っている。多様な行動・実践が生まれてくるであろう。『詐欺師集団・九電』は眠れる獅子を起こしてしまった感じである。
【「原発は是か非か?」 緊急アンケート結果】
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