全国には、約164万人の視覚障害の人がいると言われている。その内約92万人が何らかの介護を必要とし、また、失明者は約19万人にのぼる。視覚障害者の多くは、1人で歩くことができないために自宅での閉じこもりを余儀なくされ、日常の買い物にも不自由しているというのが現状だ。さらには、情報の取得が不自由なためにいろいろな情報が届かず、不利益や不公平を蒙っている。
そのような視覚障害者の方々を支援しようと設立された(社)視覚障害者自立支援協会(事業所:福岡市東区、荒牧功一理事長)は、「オーデコ」(右写真)という視覚障害者が1人で歩ける歩行補助器を無償貸与することで、1人でも多くの視覚障害者が社会参加し、自立できるように支援活動を行なっている。その活動費用を同協会は行政の補助金や寄付金に頼らず、独自の事業を行ない、その収益で視覚障害者自立支援事業を行なっている。
その支援事業を支えるのが、「募金自動販売機」というもの。街中で見かけたことがある方もいるかと思うが、設置された「募金自動販売機」で、コーヒーやジュースを買うと、1本につき3円が募金され、「オーデコ」の取得支援などに活用されるという仕組みだ。また商品補充や売上金・空き缶などの回収はすべて同協会の協力会社が行なうため、設置に関する費用負担は一切必要ないということも特長だ。
設置するだけで募金活動に参加出来、手間はかからないというこのシステム。共感される方は同協会へアクセスしてみるとよいだろう。
▼関連リンク
・一般社団法人視覚障害者自立支援協会
・「募金自動販売機」紹介ページ
・「オーデコ」紹介ページ
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