郊外型ショッピングセンターの増加、ネットショッピングの発達など、ライフスタイルの変化やデフレによる消費マインドの低下などにより百貨店離れが深刻だ。
日本百貨店協会が発表している数値によると、九州地区の売上はここ5年間で、約半分の3,474億円に減少。福岡地区も、全国的にも百貨店の売上不振は深刻であることが見て分かる。
夏になれば、お中元として、お世話になった人へ贈り物をすることもある。多種多様のギフト商品の登場や、人間関係が希薄になりつつあるのか、そもそもギフトを贈ることも減少しているように思われ、贈答品業界にとっては厳しい状態が続いている。
明太子販売業者にとっても、百貨店不振は大問題である。
とある百貨店に進出している明太子業者は、「百貨店に進出しても利益が出ない」と嘆く。前回で触れた切れ子、くず子といった商品ばかりが売れ、利益率の高い贈答品が売れない傾向にあるようだ。
贈答用の明太子の利益率は65~70%、切れ子の利益率は45~50%ほどと言われる。切れ子でも利益率は高いが、設備投資に多額の資金を投じている企業や、事業を維持するために借入に依存している企業が多く、採算の確保が容易ではない現実がある。
それでも百貨店に進出する理由は、「〇〇百貨店に進出している△△明太子です」というアピールをするため、つまり宣伝広告効果を狙ったものではないかと思われる。
この度、データマックス流通事業部では、主要な明太子メーカー13社を全てフルレポートでまとめた明太子業界特別レポートを発刊いたしました。
各社の業績推移のほか、格付け、現状、今後の展望なども掲載しております。
ぜひ、業界の現状把握や与信管理、営業ツールなどにご活用ください。
【レポート概要】
「明太子業界特別レポート 2011」
定価 42,000円(税込)
お申込はこちら(PDF) >>
※PDFをダウンロード後、必要事項を記入のうえ、弊社までFAXでご送信ください。
*記事へのご意見はこちら