26日、福岡市と福岡大学は、「準好気性埋立構造」(福岡方式)という廃棄物埋め立ての技術が、今月15日に国連気候変動枠組み条約が規定するクリーン開発メカニズム(温室効果ガス排出削減にかかる制度)の手法として認定されたと発表した。
福岡大学と福岡市の協力のもと、1973年から同構造の開発が始まった。75年に建設した埋立地に福岡市が同構造を採用し、その効果が実証されたため、79年の旧厚生省の「最終処分場指針」で標準構造として採用された。88年、マレーシアに初めて同構造が技術移転された。
「準好気性埋立構造」とは、廃棄物の最終処分場から発生する浸出水を速やかに埋め立て地の外へ排出し、また廃棄物の微生物分解に伴って発生した熱で生じる熱対流によって、空気(酸素)が埋め立て地内部へ自然に流入される構造。このため特別な送風施設が不要で、施工、維持管理が簡易となるという。
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