<特別対談>
前阿久根市長・竹原信一氏、建築家・有馬裕之氏、福岡市議・寺島浩幸氏
有馬 竹原さんは、自衛隊におり、会社を経営し、その両方の視点から見てどうすることが結果を出すか経験でわかっていると思います。公務員組織は、それをないがしろにしようとするわけですよ。さらに、この国の場合は、警察、検察、裁判所は完全に犯罪組織です。
寺島 市職員のなかにも、表立ってやると組織からつぶされるので応援はできない。けれども影で応援する職員はいませんでしたか。
竹原 応援というよりも、職務として私の質問に対して嘘をつく職員と正直に答える職員がいました。ほとんどが嘘を言いました。正直にいう職員は「竹原派」といわれる。おかしな話ですよね。ほとんどが背任ですよね。クビにして当たり前でしょ。それがほとんどです。
はっきり言いますよ。自治労は『組合犠牲者救援規則』をもっています。組合のためには罪を犯すことも構わないという規則を持っていて、インターネットで公開している。なんであれが取り締まられないのか。自治労の組合員は犯罪予備団ですよ。それが選挙事務をするんです。やらせてはいけないですよ。職員にはそれに入るかどうかの権限がないので責められないけれども、組織としては犯罪組織です。
寺島 私は3回左遷させられています。ただ、福岡市のいいところで戻って来ることができます。市職員のなかに志がある人がいて、僕が議員になった今、応援してくれています。ただ、自分が表立ってやると、僕みたいにやるとつぶされて役人のステップアップがなくなってしまうのです。
竹原 組織としては犯罪組織なんです。「入ってみたら強盗団だった」ということです。
有馬 経産省の古賀茂明氏なんかもそうでしょう。僕はフィンランド、スウェーデンに何度も行っていまして、両国は『小さな政府』を目指しており、消費税は25%です。フィンランドは人口500万人、スウェーデンは700万人、デンマークも500万人くらい。世界に冠たるデザインや文化を売り物にしてやっていこうとしている。どう思われますか。
竹原 いいことだと思います。学校なんかでは「日本は小さな島国」といわれますが、とんでもなく大きな国ですよ。世界で6番目に大きな国です。これは分けなければならないと思います。1,000万人くらいに分けて考えたほうがいいと思います。大きさはイギリスの倍あるんだから。
有馬 私は、江戸時代に戻す感覚がいいと思っています。『道州制』には大反対です。『道州制』をやるとミニ国家になってしまいます。なぜかというと、九州だけでも人口が一国家ぐらいあるからです。もう少し、市町村に徹底的に自立性を求めるぐらいにもっていかないとこの国はつぶれると思っています。
竹原 阿久根は全部を一旦解体しないとだめです。
<プロフィール>
竹原 信一 (たけはら しんいち)
前阿久根市長・1959年、鹿児島県生まれ。元航空自衛官(88年退官)。阿久根市議を経て08年、阿久根市長選で初当選。ブログでの情報発信や市職員の給与明細全面公開など数々の"掟破り"の手法で市政改革に取り組んだ。11年、市長リコールにともなう出直し選挙において864票差で敗れ失職。同年、鹿児島県議選に出馬するも落選。
有馬 裕之 (ありま ひろゆき)
建築家・デザインプロデューサー・1956年、鹿児島県生まれ。京都工芸繊維大学卒業後、80年に(株)竹中工務店に入社。90年、「有馬裕之+Urban Fourth」設立。さまざまなコンペに入賞し、国内外で受賞歴多数。さまざまな地域活性の町づくり委員も務める。
寺島 浩幸 (てらしま ひろゆき)
みんなの党福岡市議会第7支部長、同福岡市議団副代表・幹事長・1961年、福岡県生まれ。福岡大学法学部法律学科卒業後、87年に福岡市役所に入庁。総務企画局総務部情報公開室、市長室、議会事務局調査法制課などに務め、2010年退職。11年に西区から市議選に立候補し初当選。
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