A銀行の担当者が、あるデベロッパーのところにやってきた。「社長!!ぜひ、当行に粕屋の物件の住宅ローンを優先させてください。銀行としても、どうしても個人客を囲い込むには、住宅ローンを融資するのが一番手っ取り早いからですね」と、当然の如く談判してきた。
この会社の経営者は、顔色を変えずに平然と答えた。「貴行に優先権を与えても構いませんよ。ただし、東区に新規物件の仕込みがあるから、事業資金を融資してください」と切り返した。すると、今まで横柄な態度を取っていた行員は、突如しどろもどろになった。「いやー、そちらの融資は担当違いですから...」と、弁解しながら帰っていたそうな。
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