28日、(株)ドン・キホーテは、今年(2011年)10月上旬、福岡市博多区中洲1丁目の複合商業施設「gate's(ゲイツ)」の2階に「ドン・キホーテ中洲店(仮称)」をオープンすると発表した。同日現在で、九州地区のドン・キホーテでは13店舗目になる。
ドン・キホーテと言えば、食品・日用品から家電製品、コスメ、海外ブランド品など、多数の品揃えで知られるディスカウントストア。中洲では、1,669.6平方メートルの売場で約4万5,000点の品揃えを激安価格で提供するとしている。
小生も過去記事で触れたことがあるが、今回ドン・キホーテが入る「gate's」は、開業からテナントの空きが目立ち、中洲不景気の象徴的存在ともいわれてきた。場所は、明治通り沿いの中洲大通入口付近。地下部分で市営地下鉄とも連結しており、都心部では交通の便がいいほうで人の往来は少なくはない。したがって、空きテナントが多いことが『景気が悪い』というイメージを増長し、中洲活性化の課題のひとつであったことは否めないだろう。
ドン・キホーテの中洲進出で注目すべき点は、ご存知の通り、海外ブランド品など女の子へのプレゼント(貢ぎ物)としてうってつけの商品が格安で購入できるということである。言うまでもなく中洲は、西日本最大の歓楽街。バブル時のような盛況ぶりは見られなくなったが、それでも連日、県内外を問わず、多くの客が足を運んでいる。最近では、外国人観光客の利用も増えている。そして、集客に比例して店の女の子も多く、入れ込んだ中洲っ子がドン・キホーテで『貢ぎ物』を調達する姿が、難なくイメージできるのである。
店がオープンする前の同伴出勤や閉店後のアフターなどのデート・スポットとしても選ばれるだろう。ドン・キホーテ中洲進出が、飲食店との良い相乗効果を生み出すのではないかと期待している。もっとも、"ねだられる側"としては多少の危機感を覚えるが...。
【長丘 萬月】
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