福岡における生コン業界最大の関心事である福岡地区生コンクリート協同組合と飯塚地区生コンクリート協同組合の広域化は、「販売価格を1万500円/m3へ戻し、各社経営の健全化を実施すること」が大きな意義目的であることは周知の事実だ。
(株)坂平産業について福岡市内の業界関係者によると、「シェアにおける協議がここにきて頻繁である。坂平産業側との協議は、10,000m3がラインであると聞いている」という。10,000m3は、現況の福岡地区における月間出荷量の12~13%の割合である。非常に高い数値となり「もし、10,000m3という数値を組合が認めれば廃業を余儀なくされる工場も出てくる可能性がある。よって"はい、分かりました"と簡単に了承出来ない事情もある。まだ時間はかかるだろう」と、同関係者はいう。
福岡地区協組に取材したところ、「詳細については、協議中でコメントできませんが、坂平産業さんとの協議は進行しております。シェアについてですが、10,000m3はクリアになります。理事のなかでも色々とご意見はありますが、停滞させず坂平産業さんとの話は進めております」との説明があった。9月をメドに、坂平産業と飯塚協組の4社が加わり"新生福岡地区生コンクリート協同組合"がスタートすることが現実味を帯びてきた。
【河原 清明】
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