ネット通販の市場規模が拡大を続けている。経済産業省の調べによると、電子商取引（EC）のうち消費者向け電子商取引（BtoC）の市場規模は、2010年は7.8兆円であった。2009年では6.7兆円であったので、前年比16.3％増となった。

　全国的に販売額が大きいのは、｢食料品｣｢織物、衣服、身の回り品｣｢書籍・文房具｣｢機械器具｣などがあげられる。とくに九州においては、全国平均に比べても食料品の構成比が高い。全国的に、特に医療品化粧品小売、衣類・アクセサリーなどの消費者向け電子商取引が対前年比30％の増加であった。食料品小売に関しては、対前年比15％(2009年度の対前年比は28％)と少し落ち着いてきた印象を受ける。

　明太子業界でのネット販売は、福岡の企業を中心に導入され、2000年頃から急増している。明太子メーカーでネットによる通信販売をしている会社は多く、各社力を注いでいるが、ヒット商品が生まれた企業を除き、横ばいか、微増といったメーカーが多くあった。今後、各社どのようなネット販売を行なっていくかが注目される。

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