15日、福岡県は、糸島市内で7日頃に売られていた、「おはぎ」や「しば饅頭」を食し、計14名が下痢、嘔吐、発熱などを発症したことを発表した。同発表によると、原因とされる食品および発症者、製造元の食材および施設内から病因物質のセレウス菌を検出。よって食中毒と断定し、8日から自主的に休業していた製造元の菓子製造業「かよこの店」を15日から16日までの2日間、営業停止処分とした。
セレウス菌は、焼きめしや焼きそばのような加熱調理した食品やあんこの入った菓子などの食品のなかで増殖し、毒素を産生。いったん食品のなかに入り、耐熱性の芽胞を作ると、通常の加熱では死滅しない。食べてから0.5時間から6時間後に嘔気、嘔吐を起こすとされる。予防方法は、調理済みの食品を室温に放置せず、調理してから食べるまでの時間を短くすること。また、保存する場合は、小分けし、すみやかに冷却して10℃以下で保存することとされている。
まだ暑い日が続くことから、食中毒予防のための手洗いと調理場の衛生管理を徹底し、また、食品は常温放置せず、すみやかに食べるか、冷蔵庫に保管することを怠らないようにしなければならない。
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