21日早朝、福岡市で発生した竜巻によって、市内各所では木や電柱が折れるなどの被害が出た。竜巻により被害は市民の足にも影響を与えており、福岡市博多区のJR竹下駅では、突風で工事用の鉄骨が線路内に倒れ、1時間以上のダイヤの乱れが生じた。
JR九州によると、きょう(22日)の段階では、鉄骨の処理は終わり、ダイヤの乱れは解消。通常取りのダイヤで運行している。しかしながら、同駅には竜巻の爪痕が残っており、きょうの午前11時頃、壊れた屋根の修復作業を行なっていた。
竹下駅周辺に住む20代男性に話を聞いたところ、「きのう(21日)の午前6時頃、これまで聞いたことのない音がしたので窓から外を見ると、すさまじい風が吹いていて、木がありえないくらい曲がっていた。折れてはなかったみたいだけど、台風の風よりも強いと感じた。あれだけの風の強さは初めてだ」と、困惑の表情で語った。
実際、南区にある塩原中央公園はたくさんの木が折れており、竜巻の威力を物語っていた。公園に散歩に来ていた60代女性は「毎日散歩に来ていたのだけど、1日で公園の景色が変わってしまった」と、折れた木の残骸を見ながら残念がっていた。
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