8月7日、福岡県某所で、福岡・熊本・長崎の3県から300名以上のキャバクラ嬢が集結しビーチを占拠。男性の一般参加者とともにバーベキューを楽しむという、スケールが大きすぎて、逆に、とてもウソとは思えない一大イベントが催された。主催は、福岡(中洲)に4店舗、熊本と長崎にそれぞれ2店舗のラウンジ、クラブを展開するMLHグループ。毎年恒例となっている"お客さま大感謝イベント"だ。題して「MLHサマーフェスタ2011」である。
当然のことながら、ビーチでは飲み放題のため、基本的に飲兵衛が多い参加者は中洲に集合し、用意されたバスで移動する。その移動に使用されたバスの数は計7台。それだけでも規模の大きさが伝わるだろうが、バーベキューには、牛肉、豚肉、野菜だけでなく、ホタテ、海老、イカなどの海鮮類、酒は生ビール、焼酎のほか、カクテルバーも設置。この内容で、参加料は、事前予約の場合はたったの1,000円! 当日券でも2,000円である。あまりの気前のよさに、かえって「ウラがあるのでは?」と勘ぐる読者もいるだろうが、実際に参加した小生が"安全"を保証する。今年、参加できなかった人には、ぜひ、来年行ってほしい。
さて、ビーチでは、バーベキュー&飲み放題だけではなく、さまざまな出し物があった。ダンスや早飲み・早食い大会、水着のローション尻相撲などなど、大興奮の内容だ。そのなかで『MLHクィーン杯』の発表が行なわれた。これは、同グループ8店舗のなかから、ナンバー・ワン以下、成績上位5名の女の子を発表し、表彰するというものである。
今回、栄えあるクィーンに輝いたのは、長崎「月の雫」店のルナさん。聞けば、地域別のハンディキャップというものは一切ないという。その条件で、長崎の子が西日本一の繁華街・中洲の女の子を上回るのだから、かなりスゴイ!小生は、"クィーン"とテーブルが近かったこともあり、少しお話しする機会があった。気立てがよくて気配り満点、なんとなく人気の理由がわかってしまう女の子。この〝なんとなく〟が重要なポイントなのだ。
さらに、ルナさんが言うには、一緒に表彰された5人は、すべて長崎出身だったという。もちろん、長崎以外の店舗で働いている子もいるが、「ルーツは長崎」ということ。「みんな長崎だから、なんだか嬉しかった」と、ルナさん。何を隠そう、長崎育ちの小生も少し嬉しくなった。
それにしても、このクィーン杯の話だけではなく、中洲で長崎の子に会う機会は多い。場所が近いということもあるだろうが―。同郷のひいきで言うわけではない。「長崎美人」という言葉もあるが、実際に接客サービス業における〝いい子〟が多いと思うのだ。またひとつ、研究課題ができた。
長丘 萬月 (ながおか まんげつ)
1977年、福岡県生まれ。雑誌編集業を経て、2009年フリーライターへ転身。体を張った現場取材を通して、男の遊び文化を研究している。
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