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アビスパ福岡、篠田監督を解任~後任にはヘッドコーチの浅野哲也氏
社会
2011年8月 3日 13:18

 開幕から連敗が続くなど、最下位に低迷しているサッカー・Jリーグ1部(J1)のアビスパ福岡は3日、成績不振を理由に篠田善之監督(40)の解任を発表した。後任にはヘッドコーチを務めていた浅野哲也氏(44)が昇格した。

 2008年7月にヘッドコーチから昇格し、昨季は見事にJ2で3位に入り、J1昇格を果たし、地元の熱い期待を背負って、5シーズンぶりに戦うJ1の舞台を地元福岡では期待していた。しかし、ふたを開けてみると、開幕から9連敗を喫するなど苦戦が続き、8月3日現在で2勝2分け15敗で最下位に低迷している。

 後任の浅野哲也氏は、名古屋、浦和などで2001年までプレーし、日本代表としても8試合に出場している。現役時代のポジションはディフェンダーまたは守備的ミッドフィールダー(ボランチ)で、10年1月から福岡のヘッドコーチを務めていた。

レベルファイブスタジオで戦うアビスパ福岡 たしかに、この成績では解任されないほうが不思議なものだが、はたして監督だけの問題だったのだろうか。昨シーズンはJ2ながら、少ない戦力でカウンター中心に何とか勝ちを拾って見事に昇格することが出来た。地元は歓喜したものだった。ところが、オフシーズンに戦力アップを図れるような補充は一切なく、J1では当たり前の外国人助っ人の姿もない。これで、J1で戦い、しかも残留させようなんて、J1を馬鹿にしているとしか思えない。

 今回の解任に際して、大塚唯史社長は「まだJ1残留をあきらめていない。前向きに挑戦したい」と説明しているが、フロントを含めて一貫した強化策を打ち出していかない限り、またしてもJ2でくすぶることになるだろう。

【石崎】

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