東日本大震災の発生から5カ月を迎えようとしている被災地・宮城県石巻市。7月末で自衛隊が撤退。ほんのわずかではあるが道路や公共施設の復旧は進んだようだ。そのようななか、石巻市内では喪服姿の人たちをよく目にするようになっている。震災直後、火葬場の稼働が追い付かないなどの理由で、一時的に土葬されていた遺体を掘り起し、火葬と葬儀を執り行ない始めたからだ。
ある被災者によると、葬儀の際には、「(遺体が)見つかって良かったね」との会話が行なわれているという。何とも悲しく、心に突き刺さる言葉だ。
【新田 祐介】
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