中国における食の安全に関わる事件は、連日報道され、大きな社会問題となった。前回紹介した(株)かねふくは、中国食品に関する不安から撤退。(株)やまやコミュニケーションズも中国からの撤退を考えている一社である。同社は、子会社、関連会社が17社存在するグループ会社だ。
同社の子会社が韓国で明太子の製造、また別の子会社が中国での明太子製造を行なっている。中国で製造を行なっているところは、以前は中国で一次加工から完成まで明太子製造を行なっていたが、2008年より宮城県塩釜市の工場を再稼働させ、現在は、中国の工場で一次加工を行なった後、塩釜工場で完成まで加工するようになった。
現在の製造の比率は、韓国が5割、中国が3割、塩釜2割程度である。中国工場分を徐々に塩釜工場へ移行していきたいとしている。
同社が中国から撤退するのは、08年頃、毒入り餃子事件をはじめとした中国食品の事件が発生し、中国対する不安が広がったことがある。またそれに加え、中国国内での人件費高騰もある。中国統計年鑑によると、中国都市部の給料は、10年の月平均賃金は3,045元で、05年の1,530元の約2倍となった。今後も人件費の高騰は考えられ、あえて中国で作るよりも国産でという考えがあるようだ。
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