東日本大震災で津波被害が大きかった宮城県南三陸町。震災発生当初、食糧確保のためか飲料水の自動販売機を破壊し、缶ジュースを取り出す若者が多数いたという。食糧不足を心配するなかでは、ある意味で仕方のない行為として地元の人たちはこの行為を黙認していた模様。
しかし、発生から5カ月を経過しようとしている現在、当地では見慣れない顔の人たちが住宅のガレキ撤去作業に紛れている。彼らは他県ナンバーの車で訪れ、タイヤや金属類を持ち帰っているようだ。このような行為がどの程度横行しているのかは正確には不明であるが、7月に千葉県より当地でガレキ撤去作業に従事していた男性によると、週に1度の割合でこのような声を耳にしたという。
【新田 祐介】
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