<北九州銀行の誕生までの経緯〈4〉>
山口FGによる「北九州銀行構想」の発表に対し、福岡フィナンシャルグループ(以下、福岡FG)は敏感に反応している。
福岡FGは山口FGの発表当日の2010年3月26日、小幡修・代表取締役副頭取(当時)を新規ポストである「北九州代表」に据える人事と北九州本部・営業部の建物を建て替える構想を発表した。
また同日、福岡銀行と関係が深い福岡中央銀行も、常務だった北九州地域の統括責任者をその地位のまま専務に昇格させ「北九州銀行構想」への対抗策を打ち出した。
銀行関係者の話によると、山口FGの福田社長は「北九州銀行構想」の発表(午後)当日の午前中、アポイントもなしに突然福岡FGと西日本シティ銀行の首脳を訪ねて事前に事情説明したと言われている。
【北山 譲】
*記事へのご意見はこちら